高齢者・彦市のブログ

電気の安全知識

電気の安全知識-10 節電技術の話

家庭向けの節電技術としては、「エコキュート設備」「太陽光発電システム」「コジェネレーション」が代表的です。何れも、設備費がかなりの金額になるので、新築時と増築時に採用を検討されると良いでしょう。 1。エコキュート設備 ( 英: EcoCute )正式名…

電気の安全知識-9 単相200Vと三相200Vの話

単相200Vと三相200Vの違いの話です。 1。単相200Vについて 200Vで使用していても、片方の電線に触って感電した場合は、人体への印加電圧が100Vになるので、三相200Vに比べて安全です。しかし、モーターを回すためには、コンデンサなどを使って進み位相を発…

電気の安全知識-8 防水仕様と防爆仕様の話

常時水を使う場所や可燃性ガスの存在する場所およびプロパンガスや灯油置場では、特殊仕様の電気器具を使うことを心がけましょう。以下に、特殊仕様の電気器具を必要とする法定基準を列挙します。 1。「防水仕様」について 常時水を使う場所で使用する電気…

電気の安全知識-7 コードリールとたこ足配線の話

電気器具を移動して使う場合や一時的に電気を使いたい場合には、コードリールや延長コードを使います。その場合の安全な使い方の話です。 1。コードリール * 屋外で使う場合で、雨天や庭の散水など、ソケットに水が入る恐れがある用途では「防水仕様」のコ…

電気の安全知識-6 充電器の話

家庭で使われている便利な情報機器や小型の電気製品には「充電式電池」が使われているものがあります。一般に、これらには「専用の充電器」が付属しています。 「充電器」とは、交流100Vを入力して、既定の直流電圧を発生して、自動制御しながら「充電式…

電気の安全知識-5 感震ブレーカーの話

阪神・淡路大震災や東日本大震災の火災原因の6割以上が電気火災によるものと言われています。地震が引き起こす電気火災には「発生直後の火災」と停電から電気が復旧した際の「通電火災」の2種類があります。「通電火災」は、電気が復旧した際に、転倒・破損…

電気の安全知識-4 電気火災の話

「電気火災」とは。漏電や抵抗過熱によって、通電部に接触している可燃物が発火することです。 または、放電時のスパークによって、可燃性ガスに引火して火災となることです。 配線の工事不良や絶縁体劣化によって、建物への漏電が発生します。 漏電経路に可…

電気の安全知識-3 感電現象の話

「感電現象」とは、人体に電流が流れることで、そのダメージの程度は、「電流値と時間の積」および「感電電流の経路が人体のどの部分であったか」で異なります。 例えば、静電気の場合は、電圧が1万ボルト近くであっても、電源容量(電気量)が僅かであれば…

電気の安全知識-2 漏電遮断器の話

家庭内の電気配線経路全体の漏電を監視する為に「漏電遮断器」が設置されています。一般に、分電盤の主遮断器と兼用の形式が使われますが、基本は分電盤の上流で、家庭内の全体を監視できる主幹に設置します。 漏電感知電流値30mAが標準です。規格では、…

電気の安全知識-1 家庭向け供給電力の話

[はじめに] 私は、50歳から70歳まで中部電気保安協会の職員として、高圧受電設備を有する電力需要家の電気保安管理業務を担当していました。電気の安全な取扱いを需要家の皆さんに指導することが、仕事の一部でした。「電気の安全安全な取扱い」は、高齢…