高齢者・彦市のブログ

家庭向けエネルギーコストの比較

都会地に於いては、「電力」と「都市ガス」と「灯油」が供給されています。

この3種の燃料(エネルギー源)を発熱量で単純に比較すると、下記の如くです。

1.電力・・・・・32円/KWh / 860Kcal/KWn / 燃焼効率 1.0 = 0.037 円/Kcal

2.都市ガス・・・230円/リューベ / 22,000Kcal/リューベ / 燃焼効率 0.9 = 0.012 円/Kcal

3.灯油・・・・・105円/リッター / 8,600Kcal/リッター / 燃焼効率 0.8 = 0.015 円/Kcal

ここで、設定した各単価は12月時点の平均価格です。
価格は、常に変動しますし、取引条件によって異なります。

大雑把に言えば、都市ガスが最も低くて、電力の30%に相当します。
灯油は、政府の介入が無いので、割高であり、電力の50%に相当します。

 

深夜電力を利用する「エコキュート」については、以下の如くです。

仮に、深夜電力の単価を標準単価の70%とすると、0.037 円/Kcal x 0.7 = 0.026円/Kcal です。
この値は、都市ガスの2倍です。

 

参考に、設備費から比較すると、電力の「エコキュート」は、工事費込みで1式50万円前後ですから、実質的に10年償却で月額4,000円となります。
都市ガスの「ガス給湯器24型」は、工事費込みで1式30万円前後ですから、実質的に10年償却で月額2,500円となります。

つまり、「エコキュート」よりも「ガス給湯器24型」の方が、総合的に、エネルギーコストが低くなります。

 

最近話題の「家庭向けコジェネレーション」はどうでしょうか。
代表的な商品は「アイシン精機」の「エネフォームーs」でしょう。


最大出力2KWの燃料電池と200リッターの貯湯タンクと組み合わせて、総合効率が80%程度です。
燃料は「都市ガス」又は「LPガス」です。
つまり、都市ガスのエネルギーコストの2割増し程度まで、コスト低減できそうです。

しかし、ここで問題があります。
電力使用量が2KW(100V回路で合計20A)を超えると買電となります。
給湯に対しては、「給湯暖房器」が併設されています。
非常用電源としての特徴は、大震災時には通用しないでしょう。
更には、設備費が高価となります。
工事費込みで1式100~150万円ですから、10年償却で月額8,330円~12,500円となります。

そして、設備の設置場所が必要ですし、複雑なシステムです。
従って、総合的に判断すると、一般家庭にはメリットがないでしょう。

 

その他の省エネ対策には、「太陽光発電装置」と「太陽熱温水器」があります。
これらは、屋根の状態により、効率が変動しますから、一概に評価できかねます。
家屋新築時に採用すれば、省エネ効果が期待できます。

 

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