高齢者・彦市のブログ

四日市に長波の無線受信所があった!?

三重県の四日市市には、昔、「海蔵受信所」がありました。

愛知県刈谷市の「依佐美送信所」と対の関係でした。

昭和3年に開設されて、約10年間、ヨーロッパ諸国からの長波の無線電波を受信していました。

当時の最新鋭無線機を4台設置して、自動受信した情報を名古屋の国際電信局へ専用回線で伝送していました。

1辺が50mの菱型ループアンテナを2基連携させて、特殊な方法で微小電波を受信していました。
依佐美送信所と同時に着工されたのですが、依佐美送信所より1年早く昭和3年3月に竣工しました。
短波通信の時代になったので、昭和13年11月に廃止されましたが、アンテナの一部はそのまま残されていましたが、昭和34年9月の伊勢湾台風で、その鉄塔が倒壊しました。
その後は、電電公社の社用地になり、現在では何も残っていません。

地元の有志が「海蔵受信所ものがたり」と題してHPで公開されていますが、一般には知られていません。

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