高齢者・彦市のブログ

アース抵抗値をゼロに近づける必要性!?

一般に、「アース抵抗値」の低減は、電気保安上から必要があって規制されています。

家庭用のアース抵抗値は100Ω以下です。

工場の高圧電気設備では10Ω以下です。
逆L型アンテナ」に於いては、別の観点から重要な要素です。

 

アンテナへ給電された電力は、アースを経由する電気回路に電流が流れて、電力が消費されます。
依佐美送信所」の場合は、アース抵抗値が0.9Ωでした。
土地自体の土壌抵抗値と網の目状に配置されたマルチアース極で決まる値ですが、最良の条件でも0.7Ω以下にはならないでしょう。

 

アンテナ回路に600KW給電すると、アンテナ電流が700A程となり、アース抵抗で440KW程が無駄に消費されてしまいます。
実に、7割を超える減力が無駄になってしまいます。

この他にも、アンテナ素子自体の抵抗値による損失が80KW程あるので、損失量合計が520KW程となって、実際にアンテナから放射された電力は80KW程でした。

アース抵抗値をゼロに近づける必要性を理解していただけたでしょうか。

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