複雑な「ワードレオナード方式」を採用した高周波発電機システムでは、故障頻度が高いと予想されます。
建設時には、「高周波発電機システム」を2セット並べて設置されました。
故障が発生すると、短時間で予備機システムへ切り替えることが出来ました。
ところが、高周波発電機自体の故障や修理困難な故障が発生すると、修復に時間を要します。
予備システムが修復されるまでは、運転員や管理者の精神的負担が増大します。
そこで、戦後に、アメリカ軍が使用した際には、機器単独で予備機と切替使用できるように改造されました。
それが「たすき掛け運転方式」でした。
切り替え用の接続配線とピン挿入式マトリックス盤が追加されました。
この改造により、例えば、高周波発電機は運転性能の良い方を稼働したままで、マトリックス盤のピンを差し替えるだけで、故障機器を予備機に切り替えて、運転継続できました。
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