「依佐美送信所」のアンテナ給電は500KW であり、これには700KVA の高周波を発生する必要がありました。
ところが、目的の周波数の発電機を製作することが技術的に困難でした。
そこで、高周波発電機の出力周波数を必要周波数の1/3として、後段で3倍周波数に変換して、目的の周波数の電波を放射していました。
この3倍周波数に変換するのは、「トリプラー」と「フィルター回路」の組合せで実現していました。
原理は、単巻トランスの鉄芯を過飽和状態に保って、大きく歪んだ磁力線に含まれる第3高調波成分だけを利用するものです。
これは、「トリプラー」単独では実現できませんが、後段に設置された「フィルター回路」で第3高調波だけを取り出すことで目的が達成されました。
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