高齢者・彦市のブログ

大電力アンテナを無接点方式でON-OFF制御した!?

モールス信号」は、最も単純な情報伝達方式でした。

長点と短点の組合せで文字を表して、文字を連ねて単語として、単語を区切って送信しました。
つい最近まで、船舶の「SOS信号」に使われていましたが、現在では廃止されています。


初期の無線通信では、一定の高周波を発生させた状態で、「モールス符号」に同期させて、アンテナ給電をON-OFF制御していました。
ところが、大電力のアンテナ給電では、切り替え時の電力変動ショックが前段の機器に悪影響を及ぼします。
更に、切り替え時に、大型のリレー接点からノイズが発生します。

そこで、500KW 給電の「依佐美送信所」では、無接点方式を採用していました。

 

切り替え時には、発電機の出力を50% に落とした状態にして、特殊な回路で無接点リレーの役目をさせて、給電電力を抵抗器で消費することで、切替ショックを起こさずに、アンテナ回路の同調を崩して、アンテナからの電波を10%にしました。

 

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