「依佐美送信所記念館」には、約100年前の設備機器が陳列されています。
しかし、動力配線や制御配線がありませんので、稼働できません。
「産業遺産」としての博物館ですから、稼働の必要はありませんし、これで良いのです。
しかし、技術者の立場では、機器類の内部構造や動作原理を知りたいところです。
更には、どの様な状態でヨーロッパ諸国との通信が実施されていたのか、詳しい内容も知りたいところです。
そこで、入手できる資料に目を通して概要は掌握できたのですが、電波が放射された理論的根拠が不明のままでした。
アメリカ海軍で使用時の「1枚の稼働データシート」が唯一の実測値となって、設備の動作解析が始まりました。
「ガイドボランティア会」のメンバーの協力を得て、約5年の歳月をかけて何とか解明することが出来ました。
その結果を「珍しい長波送信所の設備研究」で説明しています。
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