私たちは、助け合って生きています。
高齢になると助けられる要素が増して「親族との関係」を良好に保つことが困難になりがちです。
私には子供がいないので、妻との関係が中心です。
友人や知人との関係は疎遠になりつつあります。
80歳を超えると、活動力が低下して、家の中に籠りがちです。
ボランティア活動も縮小しました。
今後、自分が生き残るか、妻が生き残るか、いずれになるかは予測できません。
そこで、将来に対する2通りの対策を必要とします。
最終的には、病気になって、誰かに看取ってもらわなければなりません。
一般には、夫婦のどちらかが生き残り「ひとり暮らし」の状態になると、「独居」「同居」「ホーム入居」の3通りの選択肢があります。
ここで、「親族との関係」が重要な要素ですが、各人の状況が異なるので、一概には決められません。
手元に、1冊の本があります。
「老後はひとり暮らしが幸せ」(辻川覚志著)です。
ある診療所を訪れた高齢者のアンケート調査に基づいて、「満足度」や「悩み・不満」などについて分析されています。
常識では、「同居」が最も有利な選択と思われますが、アンケート結果では、不満が多いのでした。
子世代は、共働きが殆どで、忙しいので年寄りの面倒は見てもらえません。
逆に、家事手伝いや孫の世話を頼まれて疲れたり、自由時間が少ない様子です。
「ホーム入居」は、共同生活のルールを守らないと仲間外れにされますし、友達づくりが困難な様子です。
その上に、満足できるサービスを求めるならば、高額な費用を請求されます。
結局、「独居」の選択が、自由でストレスが少ないので満足度が高いようです。
問題は、男性の「独居」です。
家事手伝いのサービスを外部に依頼する必要があります。
いずれを選択しても、最後は一人で逝くことになります。
自立心を高めて、他人を頼る気持を減らせば、不満は減るでしょう。
また、「寂しさ」に耐えられるように、行動目標を設定して、1日1日を過ごすことでしょう。
但し、生活費の不足をきたさないだけの経済的余裕が前提条件です。
そして、「認知症」にならずに暮らすことが幸せなのです。
幅英雄氏の作品を借用
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