高齢者・彦市のブログ

死の5段階

従前の社会では、「」に関する言動を忌み嫌い、人間が死ぬ時の心理状態は話題にしないようにしてきました。
現在では、多くの人が医療施設で死を迎えますので、子供は親族の死に際に立ち会うことも少ないでしょう。

癌の告知」も、最近になって常識化しました。
以前は、がん患者には、事実を隠して治療を続けました。
従って、患者本人は、疑念を残して最期を迎えていました。
これでは、心の整理ができません。

スイスの女性精神医学者「エリザベス・キューブラ―・ロス」が、1970年頃に「死の5段階」と称して、人が死ぬ最後の心理状況を発表されました。
これ以降、世界中で「がん告知」の必要性が認識されたのです。
そして、「緩和ケア」をする「ホスピス」施設が建設され出しました。

私も、最期は「ホスピス」に入所したいと思っています。

 

[死の5段階」の簡単な説明 ]

人が死に直面すると、5段階の心理変化を経て死に至るとする「聞き取り調査結果」です。

.「そんなバカな‼ この私がそうなるはずがない‼ 」と否定します。

.しかしながら、現実を認識すると、「なんで私が・・・‼ 」と怒り出します。

.しかし、現実は変わらないので、「神様、助けてください‼ なんでも致しますから‼ 」と取り引きを願い出ます。

.それでも現実は変わらないので、「抑うつとなり、何も考えたくない状態」となります。

.最後に諦めて、「自分が死んでいくんだ‼ 」と受容します。

 

[ 参考にした図書 ]

死ぬことと、生きること」 ~キューブラ―・ロスをめぐる対話~
 山崎章郎、上野 創、早川敦子 共著 クルミド出版 2021.12.25 初版 ¥1,000

 

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