地球温暖化対策として、「再生可能エネルギー」の普及が必須です。
「再生可能エネルギー」には、「太陽光発電」と「風力発電」が主なものですが、自然エネルギーにはバラツキがあります。
現在では、このバラツキは電力会社の需給調整で吸収されています。
本来は、バッテリーで貯蔵すべきですが、経済的ではありません。
そこで、水の電気分解による「クリーン・水素」で貯蔵するのが好ましいのです。
私は、高圧ガス製造技術者でもありますので、以下に、自説を述べます。
近い将来に、次の3点が実現すれば、「水素ガス社会」が実現できます。
1.太陽光発電パネルの受光センサーの電力変換効率が30%アップする。
2.燃料電池の電力変換効率が30%アップする。
3.原子力発電所の稼働が30%アップする。
[ 段階ー1 ]
「家庭用太陽光発電システム」が急速に普及して、電力会社の買電量が増加して、需給調整が困難になるでしょう。
[ 段階ー2 ]
バス・トラックなどの大型車には「水素ガス燃料電池」搭載が急速に普及して、「水素ガス・ステーション」の水素ガス需要量が増大するでしょう。
[ 段階ー3 ]
原子力発電所の敷地内に「水素ガス製造工場」が設置されて、余剰電力と発電所排熱利用で、「水の電解によるクリーン・水素ガス」を生産して、これを「液体水素」として極低温タンクに貯蔵する。
この結果、電力会社の需給調整が容易になり、低コストの「液体水素」を供給することが可能となるでしょう。
従って、現状の石油を原料とする「ブルー・水素ガス」の比率が低下して、地球温暖化対策に貢献できます。
「再生可能エネルギー」への本格的な移行は、この3点セットが実現する時点ではないでしょうか。
私は、このような「水素ガス社会」が、夢ではなく、すぐそこまで近づいていると確信しています。
幅英雄氏の作品を借用
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