資源エネルギー庁が補助金を出して、「燃料電池車」のための「水素ガス・ステーション」の全国配置が行われています。
現在の設置数は170か所程ですが、2025年度末までに320ケ所を目標に計画が進められているようです。
ステーションの建設費は1か所当たり4億円で、この内、国として2.5億円を補助しているので、170ケ所では合計補助額は425億円となります。
今後は、地方都市に簡易型ステーションを配置する計画のようですが、それでも1億円の補助ですから、150ケ所では150億円必要です。
このように、600億円近い補助金を投入して、「水素ガス・ステーション」を建設する理由は、何としても「燃料電池車」の普及を計らなければ、「水素ガス社会」が実現できないからでしょう。
先のブログで書いた如く、「再生可能エネルギー」を効率よく利用するシステムには、「燃料電池車」の普及が必要であり、世界に約束した「二酸化炭素排出量の削減」目標が実行できないのです。
また、「家庭用エアコン」の電力使用量を「家庭用太陽光発電」による「自家発電」に置き替えることも重要な方策です。
それには、太陽光発電システムの改善や政府の補助金が必要となるでしょう。
[ 水素ガス・ステーションの設備仕様 ]
1.オンサイト型設備
都市ガスやLPガスから水素ガスを作り、貯蔵・圧縮して充填装置に供給します。
設備が複雑であり、敷地も広くなります。
2.オフサイト型設備
「圧縮水素ガス」や「液体水素」で工場から配給する方式です。
貯蔵設備と圧縮設備と充填装置だけで済みますから、狭い敷地で成り立ちます。
3.移動式設備
圧縮設備と充填装置を組み込んだ「圧縮水素ガス」トレーラーを使って、コンパクト化した「簡易型ステーション」です。
写真は、イワタニ産業のオフサイト型設備で、「液体水素」方式の最新型設備です。
名古屋市緑区の1号線と知多半島産業道路起点の交差点近くにあります。
上記「グループバナー」のクリックをお願いします。
より多くの人に私の記事が伝わり、励みになります。