ハイシニアからの発信

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水の電気分解による水素の製造

現在市販されている水素ガスは、石油化学工場から副生されたものが大部分を占めています。
この水素ガスは、石油資源を消費するので、「再生可能エネルギー」に該当しません。
水の電気分解による水素ガス」は、どのような電力を使用するかが問題です。
太陽光発電」や「風力発電」による余剰電力を活用すれば、「再生可能エネルギー」による「グリーン・水素ガス」であり、地球環境を汚染しない理想的なエネルギー・システムであり、将来の「水素社会」が実現します。

しかしながら、現在では、時期尚早であり、企画段階でしょう。

水の電気分解による水素の製造装置」は、世界中で開発されていますが、最も知られているのは、イタリアの「Enapter社」(エナプター)です。

陰イオン交換膜(AEM)電解を使用した高効率のモジュール式装置です。
標準型装置では、99.9%の水素ガスを毎時210N立方メートル発生します。
これは、AEMスタックを420個も結合されています。
下図は、その1例の外観です。(Enapter社の資料より)


[ 水の電気分解原理 ]

中学生向けの解説ですが、参考までに付記するものです。

電解槽には、苛性ソーダ溶液が入っています。
直流電圧を印加すると、水と苛性ソーダが、それぞれ電離して、OHのマイナスイオンと水素原子とナトリウム原子のプラスイオンに分かれます。

OHイオンは陽極に引かれて中和します。
水素イオンとナトリウムイオンは陰極に引かれて中和します。

水の分子は、2個の水素原子と1個の酸素原子で構成されているので、水素ガスと酸素ガスが2対1の割合で発生します。

陽極と陰極で発生4個の電子がそれぞれ中和されて、4eの電子移動が生じて、これが電流留まります。
つまり、水の電気分解では電気エネルギーが消費されます。

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