[はじめに]
余命も僅かとなった今、人生を振り返ると、苦労や失敗の多くが思い出されます。
「冥途のみやげ」には、苦労話は歓迎されないでしょうから、数少ない「楽しい話」を探してみました。
「楽しい話」と書くと、遊園地や趣味・娯楽に纏わる話を連想しますので、そのような「退屈な話」は省き、「自身が幸せに感じた」出来事を採り上げることにしました。
これは、私の胸の中の「秘密ファイル」ですが、「裸の大将」で生きてきたので、今更隠すことも無かろうとの決断で公開します。
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私が小学校へ入学したのは、太平洋戦争が終結した翌年でした。
日用品や食糧が欠乏した時期で、子供たちは、自然の中が遊び場でした。
私の住まいの近くには、田圃が連なり、小川がありました。
水清く、小魚がたくさん生息していました。
今では、絶滅危惧種のイタセンパラやタガネなどもいました。
小サンショウウオを見かけたこともありました。
田圃には、カエルやヘビもいたし、ドジョウやタニシも沢山いました。
確か、3年生の頃でしたが、「四つ手網」が欲しくてたまらず、再三おねだりして買ってもらいました。
その翌朝、早起きして、食事前に母に同行してもらって、誰もいない小川を川下に向かって300mほど進むと、大川との合流点でした。
その合流点で、運よく体長10cmほどのフナを捕獲出来ました。
ここは、奥山からの湧き水を含むので、水が冷たくて、ハヤが多く生息していました。
それまでは、タモを使っていたので、「四つ手網」の威力を体得して満足しました。
後には、近所の友達に自慢出来ました。
私の習作です。
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