「脱サラ」を目指して退職はしたものの、起業に必要な資格取得が緊急の課題でした。
先ずは、基礎技術である「電気制御盤の製作技能」習得のために、電気工事会社に転職しました。
ここで、1年間近く勤めました。
次いで、「消防設備工事の実務」を習得のために、防災設備工事会社に転職しました。
ここにも、1年間ほど勤務して、その間に、「自動火災報知設備」の保守管理と工事の実務を体験しました。
そして、帰宅してからは、専門書や消防法令を学習しました。
「消防設備士制度」は、1966年(昭和41年)10月から国家資格制度として発足したので、当時は、発足後7年目の新しい資格制度でした。
その試験内容は、消防法令と専門知識に関する筆記試験と実技試験で、その実施日が種目別に異なり、受検者が少ない種目は6ヶ月の周期でした。
「消防設備士資格」は7種目に類別されていたので、すべての資格を取得するには、最低7回の受験が必要でした。
その都度、渋谷区の「東京消防庁消防学校」へ通いました。
そして、全種目の試験合格を達成して、その免状交付が昭和48年9月19日でした。
最初の免状交付が昭和48年6月14日ですから、3ヶ月の間に7種目を受検して、すべて合格出来ました。
最終の免状交付を受けた時に、消防学校の担当者から誉め言葉を頂きました。
今、その免状を見ると、東京都の交付番号が、甲種第1類が72番で、以下順に、104番、29番、398番、8番、37番、60番、となっています。
当時は受検者も少なくて、交付番号が若い数字になっています。
苦心したのは、2類の「泡消火設備」と3類の「不活性ガス消火設備」でした。
当時は、これらの自動消火設備は、輸入されたものが多く、設置例が少ない状態でした。
専門書も僅かでしたので、「アメリカの消防規格」(Fire Code)を購入して、学習しました。
私の習作です。
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