家庭向けの節電技術としては、「エコキュート設備」「太陽光発電システム」「コジェネレーション」が代表的です。
何れも、設備費がかなりの金額になるので、新築時と増築時に採用を検討されると良いでしょう。
1。エコキュート設備
( 英: EcoCute )正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」。
ヒートポンプ技術を利用して、大気中の熱を取り込んで湯を沸かすことができる電気給湯機のうち、冷媒として、フロンではなく「二酸化炭素(CO2)」を使用している機種の商品名です。
従来の電熱式給湯機に比べ電気の使用効率が格段に優れています。
CO2を冷媒に使い、外気の熱を汲み上げることで電力を大幅に節約するので、電力会社の発電量減少につながり、等価的に「CO2吸収量に貢献する」との考え方があります。
このため、幾つかの地方公共団体ではエコキュート設備の導入に対して助成金(補助金)を出しています。
2。太陽光発電システム
太陽から降り注いだ光エネルギーを太陽光パネルで吸収し、電気エネルギーへと変換して利用する仕組みです。
家庭の太陽光パネルで発電した電気の売電価格は、近年低下傾向にあります。
一般住宅用に開発された小規模の設備は、コストパフォーマンスが低いので、余剰電力を売り渡すのではなく、バッテリーやエコキュート設備と組み合わせて、総合的に自家消費することがポイントです。
エコキュート設備と同様に、等価的にCO2吸収量に貢献するので、次世代エネルギーとして期待されています。
3。コジェネレーション (英:cogeneration)
「コジェネ」とも呼ばれますが、「発電と給湯」を同時に生産し供給するしくみです。
主体は発電装置であり、発電時に排出される熱を回収して、給湯や暖房などに利用する仕組みです。
家庭向けの設備の燃料には、天然ガス、石油、LPガス、などが使われます。
最近では、「家庭用燃料電池」である商品名「エネファーム」が主流です。
「燃料電池」とは、水の電気分解の逆反応が原理となっており、「水素と酸素」から電気と熱を作り出します。
「水素」は燃料を改質して得られ、「酸素」は大気から得られます。
コジェネの導入を拡大するために、「エネファーム」の導入にも補助金制度があります。
上記3方式のいずれについても、メーカーも多いし、価格や性能も異なります。
しかし、私が検討したところでは、概略以下の結論に至りました。
新築時や10年以上利用する見込みがあれば、採用すると良いでしょう。
少人数家庭や中古住宅では、修理費用も含めて、経済計算をして採用の可否を判断すべきです。
売り込みトークでは「電気料金が大幅に節約できる」と強調されます。
ランニングコストだけで評価すれば、その通りです。
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[おわりに]
高齢者の立場で、必要な電気知識を取りまとめてみました。
ご参考になれば幸いです。
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