スマホ(Smart Phone)は、自動車電話から発展したものですから、本来の機能は「モバイル電話」です。
そこで、今回は「無線電話方式」の話です。
スマホの通話料金体系は、実に複雑です。
通話距離、時間帯、割引契約条件、契約キャリアなどで異なります。
しかし、基本は、30秒単位で加算されること、平均値は22円/30秒(1分当たり44円)です。
従来の「音声通話」方式は、スマホ内で「アナログ信号をデジタル信号に変換」してから、3G電波で基地局と繋がり、以降は電話回線網に繋がります。
しかし、最近では、「テレビ電話」の普及もあって、スマホ内でデジタル信号で処理して、4G電波で基地局と繋がる「VoLTE (ボルテ) 方式」となっています。
ボルテ方式は、高品質な音声通話であり、同時に高速なデータ通信も行えます。
但し、相手のスマホも「VoLTE機能」が使えないと実現しません。
もしも、相手が、古いスマホやガラケー携帯や固定電話やVoLTE機能が無効となっている場合は、従来方式の3G電波によって繋がります。
3G電波による従来方式では、音声の周波数が300Hz~3.4kHzにカットされて、しかも、300kbps (1秒間に300kバイトのデジタル信号を送信)です。
4G電波によるボルテ方式では、音声の周波数が50Hz~8kHzに広げられて、伝送速度が100Mbps ですから、3G電波による方式の300倍の速さです。
この様に、ボルテ方式は実に優れた音声通話方式です。
高齢者の間では、LINEのによる「音声通話」や「テレビ電話」も多く使われています。
こちらは、「IP電話」と呼ばれるインターネット回線を使う「データ通信方式」です。
「パケット」と呼ばれる細切れにしたデジタル信号で伝送されます。
従って、音声の品質が悪くて、しばしば音声が途切れます。
利点は、通信費が安いことです。
電話番号を使わないので、相手がLINEに加入しており、お互いが承認した既知の関係でないと使えません。
通信費は、音声通話で1時間当たり10円程度です。
ビデオ電話でも150円程度です。
「データ通信」ですから、発信者と受信者の双方に同額の通信料金が発生します。
従って、「LINEは無料」と勘違いして長電話を続けると、データ通信量が累積されます。
「格安スマホ」で少量のデータ通信契約の場合では、月末になって限度に達すると、ネットからのダウンロード速度が極端に低下するでしょう。
[ 参考 ]
VoLTEとは / オン設定の確認方法は?オフにするとどうなる?
IP電話の仕組みをわかりやすく解説 / 固定電話との違いやメリット・デメリットについても紹介
上記「グループバナー」のクリックをお願いします。
より多くの人に私の記事が伝わり、励みになります。