今回は、難しい話をします。
機械化と情報化が急速に普及して、今やコンピュータ万能社会となっています。
個人商店が激減し、職人が居なくなり、企業が合併し、どの業界も寡占化しつつあります。
働く人の大多数が端末機器を駆使するサラリーマンです。
工場では、AI(人工頭脳)の助けを借りて、自動化と無人化の傾向にあります。
私の生きた時代とは、大きく変革されています。
近代文明が発展したのは、凡そ100年前からです。
そして、エネルギー消費量が急激に増大しました。
農地には、化学肥料と殺虫剤を投入し、街には、鉄材とコンクリートとプラスティック材を投入し、道路をアスファルト舗装して、大量の車を高速で走らせ、住宅には、エアコンとテレビを装備して、人間の生活環境充実を優先してきました。
実に恵まれた時代と言えるでしょう。
ところが、100年を経過した今日、ごみの増加、農地の汚染、気象の変化、大気の二酸化炭素増加などで地球環境の悪化が叫ばれています。
このままでは、生物の滅亡や動物の生存を脅かす状態になりつつあります。
人類の長い歴史の中で、地球環境は常に「リサイクル」が繰り返されて、自然環境が保たれてきました。
これは「エントロピー」がゼロ水準の状態にあったと言えます。
「エントロピー(entropy)」とは、熱力学上の用語ですが、「不可逆性」の度合いを示す指標です。
つまり、「エントロピー」の増大とは、「地球環境が元に戻れなくなった度合い」が増大していると言うことです。
世間では、「二酸化炭素」だけが注目されていますが、「エントロピーの増大」はそれだけではないのです。
「エントロピーを増大させない文明」に切り替える必要があるのです。
もしも、「神様」がいたら、「近代文明の発展は人類の横暴」だとして近代文明を制限したでしょう。
どうも、「神様」は存在しないようです。
従って、今後に残された方策は、各国の指導者の叡智に懸っています。
今後も技術者の意向が優先されると思われます。
しかし、技術者は合理主義ですから、「エントロピーの増大」には無頓着です。
国の指導者は、「エントロピーの増大阻止」を重点政策として、国民を再教育すべき時でしょう。
死にかかった老いぼれが、偉そうな発言をしましたが、「青い地球をいつまでも残す」ための私の願いです。
上記「グループバナー」のクリックをお願いします。
より多くの人に私の記事が伝わり、励みになります。