「2024年1月」に、現行のNTT固定電話が「アナログ回線からIP回線網」に切り替わります。
そこで、私達高齢者は、どの様に対処したらよいかを解説します。
1。廃止する理由
インターネット社会となって、「IP電話」が普及して、従来の「固定電話」の利用者が激減しています。
そして、NTT側の「アナログ回線」設備が老朽化しています。
そこで、従来からの「アナログ回線」を廃止するものです。
2。利用者側のデメリット
1)停電時に使えなくなる
現行の「固定電話」は、電話局からの電源で動作しています。
従って、停電時でも通話が可能ですが、「IP電話」化すると、停電時にはつかえなくなります。
2)現行の各種サービスが提供されなくなる
高齢者の利用しているサービスでは、次のものが該当します。
「短縮ダイヤル」「ナンバー・アナウンス」「キャッチホン表示」などです。
3。「IP電話」化によるメリット
1)料金が安くなる
現行では「固定電話」の月額基本料が2,000円程度であり、通話料は距離で異なります。
「IP電話」(ひかり電話の例)では、月額基本料が550円であり、通話料はデータ通信料金ですから、遠距離通話が大幅に低減します。
2)電話を新設する際の「施設設置負担金」(39,600円)が無くなる
但し、「ひかり電話」とする場合には、光回線の設置費用が必要となります。
3)通信品質が向上する
アナログの音声信号をデジタル信号に変換して伝送するので、遠距離通話でもクリヤーな音声で通話ができます。
4)現行の「電話機」がそのまま使えて、「電話番号」も変わらない
4。電話回線の種類と機能(参考までに)
A。アナログ回線
アナログの音声を「アナログ信号」として伝達する方式です。
遠距離通話では、増幅が繰り返されて、音質が劣化します。
B。IP電話回線
IPとは「インターネット・プロトコル」の略称であり、ネットに接続して使用する電話です。
従って、デジタル化された音声信号が、データ通信での「パケット」として処理されます。
C。ISDN回線
光回線が普及する以前の通信方式であり、音声信号をデジタル信号に変換されて伝達します。
従って、従来の「アナログ回線」を使って、データ通信と音声通信を並行して実現できる伝送方式です。