はじめに
直近50年間に、地球上のエネルギー消費量が激増して、地球上の各地で気象変動が生じています。
これは、「大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の上昇で、地球表面の保温効果が高まったこと」が原因であるのです。
そこで、「地球温暖化防止対策」として「二酸化炭素の排出量削減」が叫ばれています。
それには、化石燃料(石炭、石油、天然ガス)の使用量を減らして、二酸化炭素排出の総量規制をしなければなりません。
即ち、「省エネルギー化」と「自然エネルギーの活用」で実現できます。
「自然エネルギー」とは、水力、風力、太陽熱、火山帯の地熱、海峡部の潮力、ごみ処理場で発生するメタンガスなどから発電した「クリーンな電力」です。
また、化学工場で、化石燃料から製造される「アンモニア」「メタン」「水素」「複合燃料体」を発電所で効率よく利用して、実質的に「二酸化炭素排出量の削減」をすることです。
太古からの地球上では、木材の燃焼により発生する二酸化炭素と動物の呼吸時に排出される二酸化炭素の総量が森林での同化作用で消費される総量とバランスしていました。
従って、大気中の二酸化炭素は約300PPM(0.03%)で一定値でした。
ところが、技術革新の結果、急激なエネルギー消費を伴う人間の活動で、大気中の二酸化炭素濃度が大幅に増加したのです。
このままでは、地球温暖化による気象変動で農作物の収穫量減少や風水害増大により人類の生存にも悪影響を及ぼすことになります。
現在、世界の先進国間で協力して「地球温暖化防止対策」のための新技術開発に励んでいます。
我が国も、達成目標を定めて努力中ですが、エネルギーコストの上昇となるので、計画通りに進展しないのです。
私は、若い頃「液体酸素」の製造工場で働いた経験があります。
次世代の「水素エネルギー社会」に大きい期待を抱いています。
そこで、自分の学習成果をまとめて、高齢者に理解しやすい形でシリーズ掲載します。