高齢者・彦市のブログ

水素エネルギー社会に向けてー7 (水素の配送システム)

水素ガスの需要は限られているので、従来から「岩谷産業(株)」が一手に販売しています。
一般には、150気圧の高圧ボンベ(赤色塗装)で供給されます。
大口需要家には、200気圧の長尺ボンベを20本程度の枠組み(カードルと称する)として、トラック輸送されます。
何れも、鉄製容器を運搬するので、輸送費が水素コスト高の大きな要素を占めています。
更に、「水素ステーション」の設備費が高額です。

抜本的な解決策は「液体水素」で供給することです。
既に、一部の「水素ステーション」では、実現しています。
岩谷産業(株)」は、国内の3か所に「液体水素の製造工場」を稼働させています。
宇宙ロケット」の燃料として、散発的に大量需要があります。
更には、ロケットエンジンの開発での需要もあります。

水素の配送システム」構築は、「需要増大」と「製造コストの低下」の2条件が整った段階で、「液体水素」方式になるでしょう。