水素ガスは、「圧縮水素」で供給されてきました。
他の高圧ガスも同様な状態でした。
ところが、「酸素」「窒素」「アルゴン」「ヘリウム」などは「極低温タンク車」で配送されています。
これは、「二重真空断熱によるステンレス容器」の大型化製造技術が確立したからです。
水素ガスでも、同様の方式が採用できます。
現状の枠組み容器(カードル方式)の5倍程度の大量輸送が実現します。
現に「岩谷産業(株)」が実行しています。
水素製造基地において、発生水素ガスを精製工程に通してから「水素液化装置」で「液体水素」を製造できます。
極低温度の20.3°K(-250℃)であり、常温の大気圧ガスに対して、1/850の容量です。
自動車燃料として利用する場合には、「石油燃料タンク」に替えて、やや大型の「液体水素タンク」に交換することで実現できます。
「水素ガスステーション」では、定置式の「液体水素タンク」から専用ポンプで、自動車に直接チャージできます。
従って、「圧縮ガス方式」と比べて、簡単な操作で短時間チャージが実現します。