今から50年前のことです。
世界の工科系学者十数名で「ローマクラブ」を構成していました。
そこで、地球の有限性に着目して「人口増加と資源の枯渇問題」が議論されて、「ローマ宣言」が出されました。
「人口増加と環境汚染がこのまま続くと、100年以内に人類の成長は限界に達するであろう」という趣旨のレポートで、世界に警鐘を鳴らしました。
その後の技術革新で、「化学肥料と農業技術の向上」で農作物の増産となり、「原子力発電や石油採取技術の向上」でエネルギーの増産となり、「コンピュータ科学の進展」で人間の労働力が大幅の省力化できました。
他方では、先進国の大量生産システムと生活環境の平準化で、「使い捨て社会」となって「プラスチックごみ問題」や「大気汚染問題」を引き起こしました。
「ローマ宣言」通りにはならず、幸いにも「食糧危機」には至らないので、「ローマ宣言」は忘れ去られています。
しかし、先進国と開発途上国との経済格差が拡大しています。
そして、「開発途上国の人口増加と貧困化」を解決しないと「ローマ宣言」通りになりそうです。
地球環境が悪化している実状から、現在が「人類行動のターニングポイント」であることに有識者が気付いたのです。
そこで、「SDGsの実行指針」が提示されて、世界中の人々の喫緊の課題となっています。
子孫のために「地球環境を保全」することが「SDGsの実行」なのです。
私は、余命短い人間ですが、「高齢者」の皆さんにも実行義務があると認識しております。
そこで、シリーズ記事として、私の視点で取り纏めたものです。
(間違い記述がありましたら、コメントでご指摘ください)
[ 目次 ]
1.はじめに
2.SDGsの概要
3.実現する為の課題と矛盾
4.個人の行動指針
5.各目標の解説
6.おわりに